月日の経つのは早い。今年で私の来日の7年目に迎えました。今年の3月に私は九州大学大学院の修士課程を終えて日本の企業に就職し、一人の社会人として新しいスタ−トを切りました。長いような、短いような7年でした。来日当初まだ10代だった私今は子供たちにおばさんとも呼ばれるようになりました。ずっと中国にいる両親もだいぶ年を取り、修士学位を取ったと国際電話で報告をしたら、父も母も感激して「おめでとう」と喜んでくれました。
振り返ってみると、この7年間は私の人生にとって、かけがえのない貴重な7年間でした。7年前に、ただ留学したいという好奇心を持って日本留学に来た私は、初めて一人暮らしの寂しさやアルバイトのつらさ、そして、学業の大変さによって磨かれ、当初わがままな女の子から責任感と自信をもった大人と成長してきました。
この7年間の日本留学は私に愛と理解の大切さを教えてくれました。生活費の高い日本での留学生活は、私費留学で来た私にとって、確かにそんな甘いものではありませんでした。私がここまで辿りつけたのは、私一人の努力だけではありません。先生方々の関心や家族の理解、日本の皆さんの応援があったからこそ自分の今日があると思っております。指導教官の先生は留学生である私のことを配慮し、日本語の表現から内容まで細かく論文を指導してくれました。去年、修士論文の作成に専念するために、アルバイトをする暇もなく、経済的な困難に直面している私に、日商岩井国際交流財団から支援の手が差し伸べてきました。このおかげで、私は順調に学業を終了し、よい企業にも就職できました。
将来、私が帰国した後、日本と中国の間で、文化や経済などの交流に貢献したいと思っており、先生に、日商岩井国際交流財団に、そして日本の皆さんに恩返しをできれば、幸いです。
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